加賀市議会 2010-03-09 03月09日-03号
この中谷先生の科学館も実は当初は中谷家の遺族の方が中谷博士の遺品や、あるいはまた学習教材になるものがあるから、どうぞふるさと加賀市へ寄贈しますから使ってくださいというようなことで、時の市長が快く受けまして、最初どうも加賀市の図書館のほうに中谷コーナー、さらに深田久弥コーナーというものを設けてはどうかというお話もあったそうでありますけれども、あるいはまた中央公園の中で中谷記念館あるいは深田久弥記念館というものも
この中谷先生の科学館も実は当初は中谷家の遺族の方が中谷博士の遺品や、あるいはまた学習教材になるものがあるから、どうぞふるさと加賀市へ寄贈しますから使ってくださいというようなことで、時の市長が快く受けまして、最初どうも加賀市の図書館のほうに中谷コーナー、さらに深田久弥コーナーというものを設けてはどうかというお話もあったそうでありますけれども、あるいはまた中央公園の中で中谷記念館あるいは深田久弥記念館というものも
あそこは単に中谷先生の学問的な偉業を勉強するというだけのものではないと。その老人の言うのには、私は老い先は短いけれども、あの館内を通って、そして柴山潟に面する喫茶室でコーヒーを1杯飲んで、柴山潟のきらきらと光るさざ波を見ながら白山連峰を眺めると、そこに私は人生の生きがいを感じておると、こういうことを申しました。
ところが、今度の中谷宇吉郎記念館には、御案内のとおり中谷先生の遺品のみならず、雪の科学を陳列するために、子供たちあるいは一般の皆さん方が、雪そのものの結晶を実験できる、その装置をするからであります。そのために多少の割高感になっておるのではないかと思うところであります。
私も学生のころ、中谷先生には、東京の自宅にお伺いする等、けいがいに接したことがございますし、さらに深田久弥先生につきましても、加賀市にお越しのときには一緒にお食事をちょうだいする等、御指導をいただいた記憶がございます。世界的な雪の学者であり、日本的な、これまた山と文学者でありまして、ともに郷土出身の著名な方々であると思っております。